福原大輝

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六九萬はロックマン!

福原大輝今日タツヤは珍しく早起きして、家を出た。向かう先は雀荘である。いつも通り素人から大金をせしめるわけではない。悪さをするヤクザまがいのやつをやっつけるわけでもなかった。タツヤは麻雀の前では善でもあり悪でもあった。そういうと聞こえがいい...
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家族の大切な熟女

福原大輝身体を起こすのが億劫なこともあるし、ずっと寝ていたい。わたし、もうそこそこの歳なのかも。熟女ってテレビで言ってた気がする。わたしがけだるげに身体を起こすと、ママが顔をのぞき込んできた。眉根を寄せて心配そう。今日はわたし、散髪に行った...
福原大輝

才能の華を咲かせるために

福原大輝足元から風を感じた。それでも雄一は気にすることなく、目の前のプリントに集中して採点を続けた。だが、ふふんという笑い声にはさすがに声をかけた。「才華ちゃんっ」その声にビクッと身体を震わせるが、やがてうふふと彼女は笑った。小学一年生の才...
福原大輝

カンニング森

福原大輝「だから、俺はカンニングなんかしてねえんだよ!」 金髪を左半分刈り上げている男が身を乗り出してそう言ってきた。両耳にあいているピアス穴とこの態度を見る限り、犯人のその態度だった。「落ち着いて、その時の状況を聞かせてくれる?」 対して...