コーヒーブレイク

平田 ヘイデン

 執筆していた論文の最後に入れたピリオドが集中を解く一滴の呼び水になった。
 思考を占拠していた研究内容が霧散して、空っぽになった頭をドラミングしたくなるような愉快な気持ちが湧いてくる。
「ふひ……へへへ」
 まとめ終えた論文を保存して、ARグラスのディスプレイを埋めていたウインドウを全て閉じる。テキスト入力用の白い画面が消え、代わりに研究室兼自室の平坦な灰色の壁が目に映る。
「はぁ、終わったー! んっふふふ、コーヒーでも飲もうかな」
 頭に被った入力端末を毟り取ってすぐ傍にあった棚に放りながら、胸中で盛大に自分を褒め称える。僕えらい。今日を有能記念日に制定して祝日にしよう。
 視界の隅に表示された時刻は朝八時二十分。一晩中酷使していた目は乾き気味で空気が染みるが、達成感にかき消されたのか眠気はない。
「ねぇHel、今日の天気は?」
 天井に備え付けられたスピーカーから中性的で特徴のない声で返事が返される。
「屋外は本日曇り時々吹雪、摂氏マイナス十五度。吹雪が予測されているため外出禁止令が出ています。熱帯温室は摂氏二十五度、温帯温室は摂氏十四度、亜寒帯温室は摂氏マイナス六度です。熱帯温室は十七時から十八時まで散水予定です」
 椅子の背もたれに体を預けて今日のタスクを確認する。論文の執筆を前倒しにして片づけたので、今日しなければいけないことは研究に使用している植物のサンプル採集だけだ。論文の見直しも実験も、明日以降でいい。
 はやる気持ちをデタラメな鼻歌で宥めながら椅子から立ち上がる。研究スペースにある箱からサンプルを入れるための袋を掴み取って部屋から飛び出した。
 部屋の外は中と同じのっぺりとしたグレーの壁に囲まれた通路で、分かれ道の近くには非常用の地図板が壁に埋め込まれている。規則的な機械の駆動音や、反響してぼやけた人の話し声の中を自分の足音が進む。
 十分ほど歩くと自室から一番近い温帯温室だ。廊下を照らす蒼白な光は温室の扉を境に、黄色みがかった温かい色に変わる。温室内は色彩に溢れている。光を透かす新葉を展開する落葉樹。常緑樹の肉厚な濃緑。大地からようやく頭をもたげ始めた草があちこちで鮮やかな色の花を咲かせて賑々しい。
 温帯温室はここ冷園ヘルヘイム最大の温室である。全部で三つある温室は第三次世界大戦と寒冷化により野生で絶滅した生物を保存管理したり、食用の動植物を育てたり、仕事の合間のレクリエーションとして利用されている。
 ヘルヘイムは三百余人の人間が生活する研究施設だ。ちなみにこの名前が使われるのは施設外で行われる学会くらいしかない。氷雪地帯に存在し外部との交流がほぼない閉鎖的な環境なので、自称する必要がないのだ。この研究施設は世界最高の性能を持つ広大な情報処理設備を有し、世界中から送られてくるデータの解析や環境修復のシミュレーションなどを行っている。情報処理設備の排熱を空調に活用しているため、寒冷な地域であるにも関わらず贅沢な温室が許されているのである。
 最近の温帯温室は春の環境を再現しており、窪んだ地面が落ち葉から覗く道を歩いていると薄ら寒い空気がじわじわと服に染み込んでくる。
 メガネのディスプレイからドローンのガングレトちゃんを要請する。道を外れて木立の中に足を向け、タグがくくり付けられた樹木の葉を採集していく。
 届きそうで届かない葉に手を伸ばしていると、背後からHelよりも高めの声がかかった。
「お待たせしました。どこの葉を取りましょう」
「このっ、指先のやつを!」
 視界の外から細い骨組みが組み合わさった腕が伸びて、指の先ではためく葉をぷつりと摘み取った。
 ポケットから新しい袋を取り出して口を開けると、ガングレトちゃんが摘まんだ葉をそっと入れた。
「ありがとう。それからあの子とあの子の、一番上の主枝の先っぽの葉っぱと下の方の亜主枝の先っぽの葉っぱを三枚ずつ取ってきて」
「F.CrenataとC.sinensisの葉をそれぞれ六枚ずつですね」
 すい、と滑らかな動きで離れていくガングレトちゃんを見送りながら、僕はその場にしゃがみ込んだ。木の根元に無造作に置いてあるスコップを取って、足元の土を軽く掘り起こす。朽ちかけの落ち葉が混ざった土をスコップに乗せて小さな袋に詰める。場所を変えて数か所で同じことを行い、袋にメモした識別番号と採取場所をリンクさせてメガネに記録させた。
 戻ってきたガングレトちゃんから受け取った葉も袋に入れると、小さなサンプル袋で両手はいっぱいになった。ガングレトちゃんのボディ上部にある搬送用のボックスに袋を詰めると、負荷が増したプロペラの唸りが耳に届いた。
「土は土壌微生物をカウントした後いつもの方法で精製。葉っぱも精製までしておいて。どっちも四度で保存」
 これで今日の仕事は終わりだ。時間はまだ九時半。コーヒーを飲むためい僕は熱帯温室に向かった。
 移動用の車両に乗って温帯温室を抜け、熱帯温室の入口をくぐる。開けた窓から湿った暖かい空気が車内に入ってくる。温帯温室よりも強い緑の香りが土の香りと混ざって漂う。袖を肘まで捲り、首元のボタンも外した。
 熱帯温室はとにかく緑だ。木肌の茶色は着生植物と背丈が高い草で隠れていて、枯葉が堆積した地面とそれ以外で色がくっきり分かれて対比をなしているからそう感じるのだと思う。
 熱帯温室では食料の生産はほとんどしていない。広さは一日で回れる程度しかなく、車両が入れるような幅がある道は温室の中央を貫く一本だけ。訪れる人は多くないが、人以外の生き物の鳴き声で賑やかだ。
 温室の半ばほどまで車で進み、左右に伸びた小路の前で降りる。無人になった車は降りると温帯温室の方へ戻って行った。
 植物に挟まれて一人分の幅しかない右側の隙間を抜けると、植物で葺かれた屋根を四本の柱に乗せた休憩所がぽつんと佇んでいた。休憩所に壁はなく、屋根の下でソファに埋もれている人が手を振るのが見えた。
 手を振り返して近付くと、その人はソファから丸々とした体を起こして居住まいを正した。
「フィスカーさん、おはようございます。今日は休みですか?」
 休んでいたのは友人のティカだった。穏やかな人柄で話しやすいので、見かけたらつい声をかけてしまう。
「さっきサンプル取りに行ったけど、もう明日までフリータイム。んふふ、来月提出の論文を早めにやっつけたんだ。だから今日はコーヒーを飲んでゆっくりするつもり」
「コーヒー! 珍しいですね。お土産ですか?」
 ティカの声が弾んだ。コーヒーは暖かい地域でしか育たない希少な嗜好品なので、ここでは滅多に手に入らない。
「実は五年くらい前から自分で作ってるのでーす! 味の保証はできないけど飲む?」
「ぜひ!」
 空調の近くに建物の梁から吊るしていたカゴを下ろす。風通しが良さそうなメッシュ状の生地と骨組みで出来たカゴの中に、緑がかった灰白色のコーヒー豆が所狭しと並べられている。
「どーよこのコーヒー豆! 自然乾燥でカビさせないの大変だったんだ」
 胸を張って手に下げたカゴを突き付けるが、ティカの反応は薄い。
「形は確かにコーヒー豆ですが……いただくものと色がかなり違うんですね」
「これから表面の皮を剥いて焦がせば見慣れたあれになるよ」
「ほう。皮は手作業で剥くんですか?」
「振とう機に十分間かけた後、剥がれた皮をドライヤーで飛ばして分離するの」
「焦がすのはどうすれば?」
「乾熱滅菌機にかけるんだけど、あんまり美味しくなくって。今年は味を改善するために昇温パターンを変えて、加熱後にマイナス十八度で冷やしてみようと思ってるんだけど、やってみてもいいかな?」
「もちろん。面白いことをしてるんですね。わたしにも何か出来ることはないですか?」
 ティカはそれだけで焙煎できそうな熱い視線を豆に向けている。作る過程にも興味を持ってもらえて嬉しい限りだ。
「ティカは今日一日休み?」
 ティカの目の焦点がずれて、しばらく宙をさ迷った。メガネで予定を確認しているようだ。
「十六時までなら空けられます」
「充分。反対側の実験室で作るから付いて来て」
 豆が入ったカゴを片手に連れ立って温室中央の道に戻る。そのまま広い道を横切って、来た道よりは道幅が広くて歩きやすく舗装された通路を道なりに進むと実験室に着く。立方体の白い平屋は周囲の景色から浮いていた。
 実験室の名の通り、内部には生物系の実験で扱う設備が揃えられている。大型の機材はないが、繊細な試料を劣化しない状態まで処理するくらいはできる。コーヒーを作るには過ぎた設備だ。
「これをチューブに入れて振とう処理しておいて欲しい。僕はその間に昇温パターンを乾熱滅菌機に設定するから」 
「チューブは一番大きいのでよろしいですか?」
「よろしいよー」
 後はティカに任せ、僕は乾熱滅菌機と向かい合う。前回は青臭さと渋みが酸味に絡みついて焦げた苦みと口の中で大乱闘する不味さだった。青臭さは豆い火が通る早さが不均等だったのかもしれないので、豆の水分量を合わせるための加熱を百十度で三十分間に変更。次に百六十度で十五分間加熱してあの香ばしい焦げ茶色まで焙煎。焦げた味は加熱後に余熱で焙煎が進んでしまったのが原因だと考えているので、いい具合の色になったらすぐに冷やすことで焙煎を止めることで防ぐ。
 考えた昇温パターンを滅菌機に設定して予熱を始める。
「昇温パターンはどのように決めたんですか?」
 轟々と鳴っている振とう機の傍に立ったティカが声を張って尋ねた。
 先ほど考えていた前回の失敗原因の考察と改善策を伝えると、楽しそうにしきりに頷いた。
「とても興味深いです。今まで作ろうと思わなかったことが悔やまれます」
 ピー、と振とうが終わったことを知らせる音が相槌のようなタイミングで鳴った。ティカが機器の中から砲弾のような円錐と円筒を合わせた形のチューブと呼ばれる容器を二つ取り出す。半透明のチューブの中には半分まで豆が入っている。
「皮が散らばるから、分離は外でやるよ」
「ドライヤーのコードの長さ足りますか?」
「入口の横の冷蔵庫の裏側にコンセントがあるから、そこのを使えば届くよ」
 ティカはこの実験室を使わないので知らないのも無理はない。豆が入ったチューブとドライヤーを持ってドアに向かったティカを、金属製の浅いバットを持ち出して追いかける。外に出るタイミングでティカからチューブを受け取って、地面に置いたバットに屑皮が混ざった豆をざらざらと移した。皮の欠片が舞い散る。
「そう言えば豆はどうやって手に入れたんですか」
「熱帯温室にコーヒーの木が生えてるんだよ。毎年二月に実がなってる。実は赤くなった時が濃い緑の葉に映えて綺麗でね、丸い実の中にコーヒー豆が二つ向かい合って入ってて可愛いんだ」
 ドライヤーの準備が出来たティカが扉を開いて出て来る。
「分離やってみてもいいですか?」
「どうぞどうぞ」
 ティカがドアを背にしてしゃがんだので、手が届く位置にバットを置く。
 ぶおおおとドライヤーが風を吹き出し始め、ティカは豆の方にドライヤーの口を向ける。
「ああっ!」
 風が強く当たり過ぎた豆が数粒、バットを飛び越して逃げた。すかさず拾ってバットに戻す。
「ありがとうございます」
 それ以降は順調に進み、豆はバットの中、皮は外に分かれた。
 バットをそのまま乾熱滅菌機に入れ、スタートボタンを押す。次の作業は四十五分間だ。今は十時半なので、十一時十五分にタイマーをセットする。
「飲めるのはお昼時になりそう」
「昼食ご一緒しませんか? コーヒーに合いそうなものをお持ちしますよ」
「やった! じゃあ僕はデザートを採ってくるよ。加熱が終わった豆は僕が冷やしておくから、昼の準備ができたら朝会った休憩室に集合ね」
 ティカと分かれた僕はデザート採集のお供にガングレトちゃんを呼んだ。来てくれた子は識別番号が違うので朝にサンプル採集を手伝ってもらった子とは違う個体だ。同じ形のドローンは沢山いるので、一番近くにいる子が来てくれるようになっている。
 暑さを我慢してシャツのボタンと捲った袖を直して、温室の鬱蒼と茂る植物の隙間を進む。通路と建物以外の場所は少し危ない虫もいるので、五分も歩かないうちに目的の植物が見付かった。
 探していたのはバナナだ。切れ込みが入った一メートル以上ある楕円形の葉が、ささくれ立った幹の上部からダイナミックに伸びている。上下逆さまなしずく型の黄色い実が連なって垂れる様は豪華なシャンデリアのようだ。
 手が届かないのでガングレトちゃんに取ってもらう。小さいが二本で十分だろう。
 まとわりついてくる虫を置いて足早に帰り道を辿った。

 ぴぴぴ、とアラートが鳴る。乾熱滅菌機の前でミトンを付けて待ち構えていた僕は素早くドアを開けた。香ばしいコーヒーの香りが鼻孔をくすぐる。豆が入ったバットを取り出すと、その勢いで敷き詰められた茶色の豆が動いてそれまで見えなかった色が薄い面がちらりと見えた。一瞬逡巡したが、そのまま冷凍庫の布巾が敷かれた棚に突っ込んだ。
「また生焼け……」
 口の中に広がる青臭さを思い出す。まだ失敗だと決まったわけではないが、念のためガングレトちゃんに砂糖と牛乳を休憩室に持ってきてもらうように手配しておく。
 二十分後。豆がすっかり冷えたのを確認して、持ちやすいようにビニール袋に移す。バナナとコーヒーを入れる道具類と一緒にまとめて抱えて休憩室に運んだ。
 ティカはまだ来ていなかった。ローテーブルの上に持ってきた物を置く。備え付けのマグカップをざっと洗えば準備は終わった。ジャワジャワと蝉が鳴く声を聞き流しながらソファにもたれてティカを待つ。
 ティカより先にスティックタイプの砂糖とミルクピッチャーが届いた。ティカが来たのは十二時を過ぎた頃だった。
「お待たせしました。食堂でサンドイッチ買ってきました」
 両腕いっぱいに抱えたサンドイッチがすぐ隣のローテーブルに広げられる。五十センチ四方の天板がサンドイッチに埋もれた。
「食堂のサンドイッチ全種買ってきたの?」
「ええ。食べられる分だけ先に選んでください。残りはわたしが食べますから」
「んじゃ遠慮なく。ベーコンレタスとアンチョビキャベツ貰うね」
 手を伸ばして自分の分のサンドイッチを山から取り分ける。
 ティカは僕の対面に座ってテーブルの上を眺めていた。
「豆が今回も一部生焼けになっちゃった」
「熱源の偏りが問題なのかもしれないですね。挽くのはすり鉢を使うんですか?」
「イエス。〇・五ミリくらいの粒径を目標にしてる。やってみるね」
 目分量で一杯分の豆をすり鉢に入れ、すり潰すというよりもすりこ木で砕くように粒を細かくしていく。
「挽いた後にふるいで細かい粉を落として、残った方を使うよ」
 マグカップに漏斗とろ紙をセットして、ふるいに残った荒い粒をろ紙に乗せた。
「ティカは自分でやる?」
「やりたいです」
 ティカが豆を挽く間にお湯を準備する。ゴリゴリと豆を潰す音に、やがて水が沸騰する音が混ざる。
「できました」
 お湯が入ったケトルを持ってテーブルに戻る。縁から溢れないように二つの漏斗に交互にお湯を注ぐと、湯気と一緒にふわりと香ばしい芳香が広がった。お湯に浮かぶ粉を沈めるように繰り返し注ぐ。
 カップの七分目までコーヒーが満ちたところで、漏斗を外す。
「かんせーい」
「コーヒーの香りです! これは大成功なのではないですか?」
「まだ期待しちゃだめ。香りは良くても不味い時があった」
 それぞれカップを手に取り、目配せし合ってだいたい同時にカップに口を付けた。
 まず酸味が舌に広がり、青臭さが鼻へ抜ける。その後を苦みが追いかけてから、コーヒーは喉に流れ込んだ。後味は渋い。
「飲めなくはない…………去年よりはマシ。不味いけど」
 顔を上げると、ティカが珍しく眉をしかめていた。
「香りは芳しいんですけど……香りからは想像していなかった味でした」
「砂糖とミルク入れよう」
「そうですね」
 ミルクの白がコーヒーの中で渦巻く。混ぜたものの、すぐには飲まずにどちらともなくサンドイッチを頬張る。イチゴの酸味とホイップクリームの甘さがコーヒーの味を忘れさせてくれた。
 ベーコンレタスを残して、テイストチェンジしたコーヒーに手を付ける。
「あ、これはイケる」
 砂糖とミルクにより、コーヒーはまろやかで飲みやすく変わっていた。
 食べかけのサンドイッチを片付けてからコーヒーを飲んだティカも目を見開いて同意した。
「美味しいです!」
「五年に一度の当たり年」
「豊かな苦みと程よい酸味が調和した味」
 コーヒーは昼食のいいお供になった。
「デザートは温室に生えてるバナナだよ」
「たまに食堂にもありますよね」
「そのバナナを想像してるとがっかりする。これは原種だから種がすごい」
「バナナに種……?」
「温帯温室に生えてるアケビくらいすごい」
「美味しいんですか?」
「食べてからのお楽しみ」
 採ってきたバナナは流通しているものと比べると寸詰まりで、しずく型をしている。厚い皮を剥がすと裂けた断面から滲む汁が指に付着した。中の可食部は白い表面に黒い種がまだら模様のように散っている。
 齧ると沢山の硬い種がじゃりじゃりと口の中で存在を主張する。果肉の表面だけでなく中にも種が隠れていて、口に入ったのはほぼ種である。口の中で舌を駆使して果肉と種を選り分けて種を吐き出すと、仄かに甘い果肉が僅かに残った。口の中で広がる香りはしっかりバナナ。
 もごもごと動かしていた口から種を吐き出してティカが言った。
「食べることが好きでないと割に合わないですね。味は好みなのでまた食べたいです」
 気に入ってもらえたようだ。
「コーヒーを作るのも、とても楽しかったです。来年も一緒に作らせてもらえませんか?」
「いいよ。来年は収穫から一緒にやろ」
 嬉しそうににっこり笑った丸い顔に、僕も笑顔で返した。
 

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